こんばんはオオガキです!
本日は、当店ではめったにおこなうことのない、ちょっと珍しい加工のご紹介をさせていただきます。この度はお客様からのご依頼により、「槌目加工(つちめかこう)」をポイントカバーに施しました。


もともと今回のポイントカバーは、何の装飾もない、ごくシンプルなプレーンタイプ。無機質でスッキリとした印象はありますが、“見せたい存在”にしてみたいという案もあると思います。槌目加工と聞くと、何か特別な機械や高価な専用工具を使うイメージを持たれる方も多いかと思いますが、実際の作業はとてもアナログ。使うのは、昔ながらのハンマーのみです。叩いて、角度を変えて、また叩いて。ひたすら表面に凹凸を刻み込んでいく、いわば“根気と感覚”の勝負のような作業になります。一発一発のハンマーの跡は、すべてが同じ形にはなりません。その不規則さこそが、機械加工では出せない表情となり、世界にひとつだけの模様として仕上がっていきます。気づけばさっきまで無地だったカバーが、立派なカスタムパーツへと変身しているわけです。メッキやポリッシュのようにピカピカと主張するタイプのカスタムではありませんが、この槌目の質感には、どこか無骨で、そしてどこか温かみのある雰囲気があります。

ショベルヘッド、パンヘッド、ナックルヘッドといった旧車系のハーレーには、特に相性がいい仕上がりだと個人的には感じています。バイクのカスタムというと、大きな部分に目が行きがちですが、実はこういった小さなパーツひとつで、全体の印象がガラッと変わることも少なくありません。今回のような手作業による加工は、時間もかかりますし、量産もできません。だからこそ、仕上がったパーツには、オーナー様だけのストーリーと、作り手の痕跡がしっかりと刻まれます。「誰とも被らない一台にしたい」「既製品では物足りない」そんな方には、こういったアナログで地味だけれど、確実に違いが出るカスタムも、ひとつの選択肢としておすすめです。








来月にはオーナー様による初めての練習走行をおこなう予定ですので、急ピッチで仕上げに進めてまいります!
そして、またまた個性着なカスタムをさせていただいているところでしたが、シーシーバーだけで魅力満点なチョッパー様の登場です。

今回お預かりしている車両には、ひと目見ただけで「これは普通じゃないぞ」と感じさせる、特別なシーシーバーが装着されています。このシーシーバーは、まるで鉄のツルが巻きつき、その先にバラが咲いているようなイメージで製作されたもの。バラの花そのものも、既製品ではなく、鉄から叩き出して作られた一点物です。量産パーツでは出せない立体感と存在感があり、このシーシーバー単体だけでも、すでにひとつの“作品”として成立しているような深みがあります。無骨なバイクの後ろ姿に、あえて有機的なモチーフを組み合わせる。その発想自体が、すでにオーナー様らしさ全開でして、細部に至るまで「こうしたい」「こう見せたい」というアイデアがたっぷり詰め込まれています。そして今回のカスタムでは、見た目だけでなく、実用面にも手を加えさせていただきました。以前までは、ナンバープレートとテールランプは左サイドに配置されていましたが、今回、シーシーバーへと移設加工を同時に行っています。




カスタムというものは、決まった正解があるわけではありません。見本の中から選ぶだけでも楽しくカッコいいのですが、「こんなことできませんか?」「こんなイメージなんですけど…」そんな、ふとした思いつきや妄想のようなアイデアから、面白い一台が生まれることも多いものです。ですので、形になるかどうかは別として、思いついたことがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。そのアイデアが、次の“作品”の第一歩になるかもしれません。