当店のお客様において「バッテリートラブルがなによりも多い」と言っても過言ではありません!
またバッテリーか~、、、って思う修理はとても多いのですが、ご経験のある方ならご納得していただける話と思います。特にカスタムバイクの場合、本来必要であるバッテリー容量を減らし小型化したり、小型リチウムバッテリーを搭載するなど、見た目を優先するために様々なことに要因があったりします。ヴィンテージハーレーの方でも純正のままで乗ってらっしゃる方のほうが故障は少ないと思う機会は多いです。バッテリーにおいても無理に小型化する必要もないし、純正同等品を搭載することが普通で苦労も少ない事でしょう。とはいえ全くないわけではないので、色々と参考にしてみて頂きたく今日は書きたいと思いました♪
- 充電系統のトラブル(発電不足)
バイクは走行中にオルタネーター(発電機)で電気を作り、レギュレーターを通じてバッテリーを充電します。このシステムに異常があると、バッテリーに充電されず、走行中に電力不足でエンジンが止まることがあります。
✅ 原因
オルタネーターの故障 → 走行中に発電できず、バッテリーが消耗する
レギュレーターの故障 → 発電しても適切に充電されない
配線の断線・接触不良 → 充電系統のトラブル
✅ 対策
バッテリー電圧を定期的にチェック(エンジン停止時で12.5V以上、アイドリング時で13.5~14.5Vが理想)
走行中にヘッドライトが暗くなる・ウインカーの点滅が遅くなる場合は注意!
- バッテリーの寿命・劣化
バッテリーは消耗品であり、寿命が近づくと突然ダメになることがあります。特に、走行中の振動や衝撃で内部のセルが壊れると、一気に電圧が落ちてエンジンが止まることもあります。
✅ 原因
経年劣化(一般的に2~3年が寿命)
過放電によるダメージ(長期間乗らないと劣化が進む)
振動による内部破損
✅ 対策
バッテリーを定期的に点検・交換(電圧が12Vを下回るなら交換を検討)
振動対策をする(バッテリーをしっかり固定する、衝撃吸収パッドを使う)
- 端子の緩み・接触不良
バッテリー端子の接触が悪いと、走行中の振動で一瞬接続が切れてエンジンが止まることがあります。
✅ 原因
バッテリー端子のボルトが緩んでいる
端子や配線が腐食して導通不良を起こしている
✅ 対策
端子を定期的に増し締めする
端子を掃除し、接点復活剤などを使用する
- ヒューズ切れ
バイクにはメインヒューズがあり、電気系統に異常があるとヒューズが切れて電源が落ちます。ヒューズが飛ぶと、走行中でもいきなりエンジン停止になることがあります。
✅ 原因
ショート(配線がどこかでショートしている)
過電流(アクセサリーの電力消費が多すぎる)
振動でヒューズが接触不良を起こす
✅ 対策
予備ヒューズを常備しておく
ヒューズボックスを点検し、緩みや焦げがないか確認
電装品を増設した場合、消費電力が大きすぎないか確認
- 振動・衝撃による物理的故障
バイクはエンジンの振動や道路の衝撃を受けるため、バッテリーの内部構造がダメージを受けやすいです。特に、オフロードバイクや振動の大きい単気筒エンジンのバイクでは、バッテリーが振動で壊れることがあります。
✅ 原因
バッテリー内部の電極が損傷し、電力供給が不安定になる
振動でバッテリーケースが割れ、電解液が漏れる
✅ 対策
防振ゴムやスポンジを使ってバッテリーを保護する
ボルトやナットをしっかり締めて固定する
バッテリーサイズを大きくして耐久性を上げる
- 突然のショート(リーク)
バッテリーの端子や配線がフレームに触れたり、何かの原因でショートすると、一気に電力が消耗してしまい、走行中でも電源が落ちてしまうことがあります。
✅ 原因
ケーブルの被覆が破れ、ショートしている
バッテリーの端子に異物がついてリークしている
✅ 対策
配線の状態を定期的にチェックし、損傷があれば補修
バッテリー端子を清掃し、ショートを防ぐ
<まとめ>
走行中に突然バッテリーが壊れる原因は、主に以下の6つです。
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特に多いのは、「充電系統のトラブル」「端子の接触不良」「振動による物理的故障」 です。リジットフレーム車両においては振動が強いことは間違いありません。。。振動のせいで内部の極板やセパレータが損傷すると言われています。充電系や接触不良の件については、走行中にライトが暗くなったり、エンジンのかかりが悪くなったりするので、早めに点検することをおすすめします!
🔧 トラブル対策のおすすめアイテム
テスター(電圧計)をぜひ買ってみてください。電気関係の故障診断には必須な工具であります。バッテリー電圧を定期的に測定して早めに異常を発見しましょう。また、バッテリー充電器を定期的に使用し、バッテリーが弱くなってしまうことを抑止し、コンディションを維持することが大切です♪