本日ご紹介させていただくのは、完成したばかりのグースボバーStyle パンショベルカスタムです。まず、「パンショベルとは何か?」という点ですが、これはエンジンの下半分にパンヘッド、上半分にショベルヘッドを組み合わせた仕様を指します。見た目としては1965年から1969年まで製造されていた“アーリーショベル”と非常に似ており、当時パンヘッドの修理・強化を目的として、ショベルヘッドのパーツを流用したことがそのルーツとされています。


さて、本車両のカスタム内容についてですが、当店が長年取り組んできたグースネックフレーム×ボバースタイルをベースに製作いたしました。ポイントは「スリムなシルエット」。ナロー幅のスプリンガーフォークに、前後とも19インチホイールをセットし、全体の印象をシャープに仕上げています。さらに、ガソリンタンク・リアフェンダー・オイルタンク・ハンドルなどは、当店ならではの定番カスタムを施しながらも、注目すべきポイントはやはりカスタムペイント&エングレービングです。


長年の信頼あるパートナーであるGクラシック・赤坂氏による手仕事で、ペイントはシンプルなブラックを基調にしつつ、ゴールドリーフ&カッパーリーフで豪華な模様を描き、高級感あふれる仕上がりに。また、エングレービングはエンジン・ミッションはもちろん、車体全体にわたり彫り込まれており、**まさに“乗れる芸術作品”**となっております。

ミッドフットコントロール仕様を採用した理由は、ライディングポジションの快適性を重視したためです。フットコントロールを中央寄りに配置することで、ライダーの姿勢が自然と楽になり、さらに**膝をしっかり曲げた“レーシーなスタイル”**を意識した乗り味も演出しています。

また、フロントホイールにはあえてブレーキキャリパーを装着せず、シンプルなルックスを重視しました。しかしながら、ブレーキ操作に対する不安を軽減するために、右手のフロントブレーキレバーをリアブレーキへ連動させる仕組みを導入。これにより、右手・右足のどちらからでもリアブレーキを操作できる、機能性と安全性を両立した構成になっています。

始動方式は、キックスタートとセルスタートの両方が可能な贅沢仕様。日常的にはセルスターターで手軽に始動でき、万が一のバッテリートラブル時にもキックで対応可能。どんなシーンでも頼れる仕様となっています。

シートデザインは、あえてシンプルさを優先しつつも、ハンドメイド感を演出するレースかがりを施しています。グースネック特有の細身のフレームに合わせて、シート幅もスリムに設計。全体のシャープなシルエットをより引き立てる要素のひとつとなっています。
今回ご紹介させていただきましたパンショベル・グースボバーカスタムは、まもなく撮影が完了し次第、グーバイクサイトにて正式に販売情報を公開いたします。ご興味をお持ちの方は、ぜひ当店の販売車両紹介ページをご覧ください。掲載後すぐに詳細をご確認いただけるよう準備を進めております。また、実車はすでに店頭にて展示中です。写真だけでは伝えきれないカスタムの魅力や造形美を、ぜひ直接ご覧になって体感していただければと思います。スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております!