ハーレーの年式やモデルを判別する方法ヴィンテージハーレーを扱っていると、エンジンに打たれた「刻印(エンジン番号)」が大きなヒントになることがあります。エンジンには通常、モデル名・排気量・製造年などを示す情報が含まれており、車検証がなくてもある程度の車両情報を推測できるのです。

例えばこんな刻印の場合…エンジン番号:CAPJ132000この番号から分かることを見ていきましょう。
CA:これは「XLHモデル」であることを示します。
P:これはエボリューションエンジン(エボスポ)1200ccを意味します。
J:これは1988年式を表しています。
132000:これはシリアルナンバーで、製造順に割り振られている個別番号です。
このように、刻印からある程度の情報を読み取ることができます。
ただし、注意点もあります。ヴィンテージハーレーの場合、エンジンの外観と内部が一致していないこともよくあります。過去のオーナーや修理業者によって、ピストンやカム、クランクなどが変更されている場合も多いので、刻印だけで全てを判断するのは危険です。それでも、参考情報としてはとても役立ちます。
現在では多くのWEBサイトにて、ハーレーのエンジン番号の解説やモデル別のデコード情報が公開されています。スマートフォンひとつで調べられる時代ですので、エンジン番号から車種を推測するのも楽しみのひとつになるかもしれません。
エンジン番号はハーレーの履歴書のようなもの。完全な正解とは限りませんが、年式やモデルを知るための大切な手がかりです。気になる車両があったら、ぜひ一度刻印をチェックしてみてください。