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ヴィンテージハーレーに欠かせないネジ山再生とリコイルの基本!

ヴィンテージハーレーに乗っていると、避けて通れないのが「ネジ山のトラブル」。長年の使用や分解整備の繰り返しで、ネジ山がダメになってしまうことは日常茶飯事です。今回は、そんなときに役立つ「ネジ山再生」と「リコイル」についてご紹介します。ネジ山がダメになる原因は、、、アルミ製のエンジンやシリンダーヘッドに多く使われている細かいネジ山は、過剰な締め付けや繰り返しの脱着で摩耗・破損してしまうことがあります。ネジが緩んだり、そもそも締まらない…そんなときには「リコイル」の出番です。

リコイルを使用して修理する場合は、、、

  1. 専用ドリルで傷んだネジ穴を広げる
  2. 専用のタップで新しいネジ山を作成する
  3. リコイルインサートを挿入する
  4. 専用工具でセットし、必要に応じて突起部を折る

この一連の作業で、元のネジサイズを保ちながら、強度のあるネジ山が再生されます。ステンレス製のネジ山になりますので、強度が上がると考えられています。

こちらの画像はリコイルを使用せずに修理していますが、リコイルが使えないほど穴が大きくなってしまっている場合の多くは、溶接して穴を埋めてから再度ネジ山を製作するための加工をおこないます。このような修理になる場合は、リコイルを使用する場合に比べても高額な修理となってしまいますので、なるべくリコイルを使用したいところ。。。元のネジサイズにこだわらなければ、ワンサイズ大きなネジ山に改造しちゃうほうが簡単です。その箇所ごとによって、直し方は異なるため、ノウハウが必要になる修理です。

ヴィンテージハーレーを所有し、維持していく上で大切なのは、すべての不具合を即座に直そうとしないことです。確かに異音がしたり、振動が増えたりすることはありますが、それが致命的なトラブルではない場合、「様子を見る」という選択肢も大いにアリです。無理に分解整備を繰り返すことで、かえってネジ山が傷んだり、別の不具合を誘発することがあります。実際、整備すればするほどネジ山の再生やパーツの摩耗は避けられず、悪循環に陥る可能性も。だからこそ、必要以上のメンテナンスは控え、気を使いながら優しく付き合っていくという姿勢が、ヴィンテージバイクとの正しい関係だと思っております。

・小さな不具合は「我慢」して乗る判断も大切
・修理することで悪化するリスクもある
・バイクの声を聞きながら、必要な時だけ手を入れる

古き良き時代の機械だからこそ、壊れていない部分には触れず、愛情を持って乗り続けることが、長く楽しむためのコツです♪

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