こんばんわオオガキです!
明日はクリスマス、当店からまた1台のチョッパーをお届けする予定となっております。
今回のチョッパーは、アメリカ・ロサンゼルスで開催されていたボーンフリーショーで出会ったパンヘッドがひとつのきっかけとなり、ここまで形になった車両です。

完成した車両をあらためて眺めてみると、まず目に飛び込んでくるのは、その艶やかで存在感のあるカラーリング。いわゆるターコイズブルーと呼ばれる色味ではありますが、一般的なそれとはまったく違い、まるで本物のトルコ石をそのまま車体に落とし込んだかのような深みを感じさせてくれます。光の当たり方や角度によって表情を変え、見るたびに違った印象を与えてくれる、非常に奥行きのあるカスタムペイントです。この素晴らしいペイントを手がけてくださったのは、Gクラシックの赤坂氏。これまで数多くのペイントを拝見し、実際にお願いしてきましたが、今回の一台もまた「さすがだな」と素直に感じさせてくれる仕上がりとなりました。オーナー様が思い描いていたイメージをしっかりと具体化しつつ、ただ再現するだけでなく、そこに“作品”としての説得力を持たせてまとめ上げる。そのバランス感覚は、本当に見事だと思います。




さらに、ガソリンタンクに描かれているイラストは、エッセンスの峯岸氏によるもの。これだけ個性の強いターコイズ柄の中にイラストを入れるとなると、少し間違えば主張しすぎてしまったり、逆に埋もれてしまったりしがちですが、今回はまったくそんなことはありません。ペイントの流れや雰囲気をしっかりと汲み取りつつ、自然に溶け込みながらも、しっかりと存在感を放つ、非常に完成度の高い仕上がりとなっております。




車体全体のカスタム内容については、ほぼほぼすべてオーナー様からの具体的なご指示をいただきながら進めさせていただきました。細かな部分に至るまでイメージを共有し、何度も確認を重ねながら作り上げた一台です。そのため、カラーリングだけでなく、カスタムの方向性や細部の仕様においても、これまで当店ではあまり例のない、非常にオリジナリティの高いチョッパーに仕上がったのではないかと思います。










また、今回のチョッパーは随所にエングレービングを施している点も、大きな見どころのひとつとなっております。ただ装着されているだけの部品ではなく、一つひとつのパーツがしっかりと存在感を持つよう、細部まで手を入れさせていただきました。エングレービングの絵柄については、オーナー様の中にあった タトゥーのイメージ をもとにデザインを落とし込んでおります。単なる装飾としての彫刻ではなく、車体全体の雰囲気や流れに溶け込むよう意識しながら構成されており、結果としてこれまでにあまり見たことのないデザインに仕上がったのではないかと思います。
こちらのエングレービングに関しても、オーナー様からいただいたご希望やイメージを丁寧に汲み取り、それを Gクラシックの赤坂氏が具体的な形として表現してくださいました。ペイントだけでなく、こうした細かなディテールにおいても、全体の世界観を崩すことなくまとめ上げていく技術は「さすが」の一言です。パッと見たときのインパクトはもちろんですが、近づいてじっくりと見れば見るほど、新しい発見がある。そんな 「見れば見るほど味が出てくる一台」 になっていると思います。
各部をじっくり見ていくと、「ここも語りたい」「あそこも見てほしい」と思うポイントが本当に多く、正直なところ、ここではとても語りきれません。それほどまでに、オーナー様のこだわりと想いが詰め込まれた一台となっておりますので、また改めて細かくご紹介できる機会を作れたらと思っております。
























明日の天気予報は、正直なところ少し微妙な状況ではありますが、それでも、ほんの少しでもこのチョッパーに跨り、走り出していく姿を見送ることができたら嬉しいな、そんな気持ちでおります。クリスマスという特別な日に、特別なチョッパーをお渡しできること。そして、その一台に携わらせていただけたことを、とてもありがたく思います。明日はいよいよ納車の日。どうか無事に、そして最高の一日になりますように。