こんばんは、オオガキです!
今月末から来月末にかけて、ロサンゼルスへ車両や部品の仕入れに行く予定となっております。海外仕入れの話になりますと、お客様から「今のアメリカはどうなんですか?」とご質問をいただくことがありますが、一言で表現するならば、「とにかく高い」という印象です。もちろん以前からアメリカの物価は日本より高い傾向にありましたが、ここ数年はさらに物価上昇が続いております。そこへ加えて円安が重なり、私たちのようにアメリカから車両や部品を輸入する業者にとっては非常に厳しい環境となっています。
そこで今回は、私が2003年に遠藤自動車へ入社してから約23年間で経験した「円高時代」と「円安時代」を比較しながら、為替がどれほど仕入れ価格に影響するのかをご紹介したいと思います。
2011年頃、日本円は1ドル約75円という歴史的な円高水準となりました。海外から仕入れを行う立場としては、本当に恵まれた時代だったと思います。例えばアメリカで販売されている車両価格が変わらなくても、為替だけでこれほど違います。
1万ドルの車両
75円 × 10,000ドル、約75万円
160円 × 10,000ドル、約160万円
3万ドルの車両
75円 × 30,000ドル、約225万円
160円 × 30,000ドル、約480万
5万ドルの車両
75円 × 50,000ドル、約375万円
160円 × 50,000ドル、約800万円
円高時代と円安時代を比較すると、
1万ドルの車両 → 差額85万円
3万ドルの車両 → 差額255万円
5万ドルの車両 → 差額425万円
という大きな違いになります。しかもこれは車両価格が同じだった場合のお話です。実際には近年、アメリカ国内でもヴィンテージハーレーの人気は高く、車両価格そのものも上昇しています。つまり、車両価格上昇 + 円安という二重の負担が発生している状況です。
当店が得意としているフルカスタム製作の場合、中古車両をベースに使用することは多いのですが、完成車両に使用される部品の多くは新品部品です。フレーム、フォーク、ホイール、ブレーキ、キャブレター、など、数え始めると本当に多くの部品が海外から仕入れられています。カスタム車両1台分ともなれば、簡単に1万ドルを超える部品を使用しますので、為替の影響は非常に大きなものになります。
それでも仕入れを止めるわけにはいきません。
正直なところ、「今は高いから仕入れを控えよう」と思うことがあります。しかし、私たちは仕入れをしなければ皆様へご提案できる車両もなくなってしまいます。またヴィンテージハーレーは出会いが非常に重要です。良いベース車両や希少なパーツというのは、為替が良くなるまで待ってくれるわけではありません。「欲しい時にはもう無い」ということが日常的に起こる世界です。ですので、高いことは十分承知しながらも、私たちは現地へ足を運び、できる限り良い車両や良い部品を探し続けています。
今回のロサンゼルス出張でも、車両やパーツの仕入れを予定しております。円安や物価高の影響は確かに大きいですが、そのような状況だからこそ現地でしか見つけられない車両や部品との出会いもあります。少しでも魅力的なベース車両や面白いパーツを見つけられるよう頑張ってまいりますので、仕入れレポートも楽しみにお待ちいただければと思います。
それではまた。。。