こんばんは、オオガキです。
少し前の出来事になりますが、長い月日をかけて製作を進めてきたフルカスタムチョッパーが、ついに完成を迎え、初乗り練習の日に立ち会いました。今回のカスタムテーマは「レース×チョッパー」。オーナー様からいただいたイメージをもとに、ひとつひとつのパーツやラインを具現化していきました。私自身としても、とても好きなスタイルに仕上がり、見た瞬間に“カッコいい!”と感じられる一台となったと思っています。

オールドルックを重視したスプリンガーフォークには、あえて機能性よりも美観を優先し、オールドルックなスプリンガーフォークを採用しました。また、ハンドルはトップティーに直接溶接を施し、昔ながらのスタイルを追求しています。ヘッドライトやソロシートは、オーナー様ご自身が懸命に探して手に入れたリアル・ヴィンテージ品。これらのこだわりが、車両全体に独特の雰囲気を与えています。






マフラーには、ハーレーカスタムではあまり見かけない「カーカーサイレンサー」を採用。こちらもオーナー様が苦労の末に手に入れたデッドストックのヴィンテージ品です。二輪・四輪どちらのレースにも精通されているオーナー様だからこそのセンスあるチョイスだと感じます。
もともとはフォワードコントロール仕様でしたが、今回はミッドポジションに変更。さらにジョッキーシフトを採用するなど、操作系も大きくカスタムしています。操作感や見た目においても、レーシーかつクラシカルな印象を両立しています。



—キャブレターには、ケイヒン製のCRSキャブレターを2連仕様に改造し、セットアップしています。マニホールドはS&S製のツースロートキャブ用をベースに、キャブとの接続部にはマシニングで製作したワンオフアダプターを使用。あえて現代のFCRを使わず、旧型の外観に揃えることで全体の雰囲気を統一しました。



—ペイントは、世界的に有名なペインター「ハイデックス」の幸内さんによる作品です。普段はプロレーサーのヘルメットペイントなどを中心に活躍されている方ですが、今回はご友人でもあるオーナー様のために特別に手掛けてくださいました。オーナー様の好みと車両のコンセプトを踏まえつつ、完全にお任せで描かれたペイントは、ハイセンスでまさにこのチョッパーにぴったりな作品となりました。
↓ハイデックス幸内さんのInstagramはこちら↓
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—長い製作期間を経てついに走り出したこの一台。オーナー様の想いと、私たちの技術、そしてペインターの感性が融合した“特別なチョッパー”として、これからも長く愛されることと思います。
この度の写真を撮って下さっていらっしゃるのは、オーナー様のご友人でもあります写真家の「澤圭太」さん。とってもカッコいい写真をたくさん頂けて良き記念となりました。本当にありがとうございます!
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