昨日も今日もあったご相談で、乗ろうとしている方が一番気にしているお話です。
ショベルヘッドが良く壊れる?と言われていますが、強めにお答えすれば「そりゃそうでしょう」と言います。1966~1984年という年代に販売されていた古いバイクなわけですから、壊れないで走っていられるなら新車は必要ありません。
でも、車体全体ではなくショベルヘッドと呼ばれているエンジンのみに集中して言えば、そう簡単には壊れません。というよりも、どの程度で「壊れた」と判断するか次第です。機械的な部品が折れてしまったとか、見た目でもわかる部品の損傷のついては壊れたという結果になると思いますが、オイル漏れやマフラーからの白煙など、純粋に走行距離に応じて消耗しているから起きることについては「壊れている」とは思っていません。このような消耗と呼べる部位を限界まで修理せずに乗り続けることで、長い時間分解修理をおこなわなくても乗り続けられるタフなエンジンだと私は思います。なんといっても、アメリカ大陸を走るバイクなんですから大丈夫です。まあ、いい加減に言いますと、中古車というか旧車というものなので、乗ってみなければ壊れるかどうかも分かりません(^^;)
オイル漏れについては、人によって「気になるゲージ」の値が違いますので、乗っているバイクにもよりますが、当店でお付き合いしているお客様の中でも温度感は大幅に違いがあります。当然ながら、皆さんオイルが漏れない方がイイに決まっていますし、私達も漏れないように心がけて修理はおこないます。ピッカピカの綺麗な車両なら、いつもオイル漏れを気にしていたいはずなので、それなりのオイル漏れ対策をおこなうことができるご提案をします。ちょっとでも漏れが始まればどうにかしたい!と思うのは当然であります。もちろん通常よりもお金がかかるお話ではありますが、追求すれば漏れを止めることはできることだし、追求しなくても乗れるので、予算と向き合って頂くところなんだと思います。
では、そんなエンジン話をしたところなので、ショベルヘッド修理をご覧ください!
ヴィンテージエンジンのオーバーホールは、一概にすべてがサービスマニュアルどおりというわけにはいきません。様々な部品の組み合わせになっていて、その状況から判断して最善の修理方法を考えます。予算に糸目を付けずに修理して良いのなら逆に言えば簡単ですが、一般的にはコストが抑えられた方がイイに決まっていると思います。その中でココは生かしてココは直す、といった判断はそのメカニックの方の判断によると思いますが、考え方はそれぞれです。