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COYOTE

SUキャブレターのメンテナンス調整&プラグの焼け点検

いつも通りオオガキです<(_ _)>

SNSを毎日ちゃんとヤッタほうが良い時代に今でもブログを書いていますが、たまにはSNSとは違った投稿をしなければならないと、今日はメンテの話を書きます!

この度お預かりしましてキャブレターオーバーホールをおこなっているSHOVELHEAD様ですが、今まで気になっていた「信号待ちでたまにエンジンが止まってしまう」の症状はすでに解決しました。絶対に止まらないとは言い切れませんが以前よりは格段と良くなっている状況です。多くの皆様が悩んでいるこの症状ですが、多くの場合がキャブレターに原因があります。
SUキャブレターの場合でこの症状を引き起こす原因となるのはゴム系のシール部品の劣化が原因であることが多いです。ゴムの劣化によって稀に必要としない空気量もしくはガソリン量が吸い込まれることによってエンストが起きてしまいます。エンジンが激しく回転している時にはほとんど影響しないため、信号待ちでしか困ることが無いんです。
一番有名どころのマニホールドからの二次エア吸入。ココのシールがダメになっていればアイドリングは不安定になり始動性も悪くなります。ココに関してはシンプルな場所ですので気になったら一度交換してみるのがオススメです。シールには種類があるので気を付かないとなりませんが、迷ったらサンダンス製のシールKITがイイです。
マニホールドとキャブレターを繋ぐガスケットもダメになっていれば同じことになります。ココも簡単に交換できるポイントですので迷わず変えましょう。
長く使用されたキャブレターで一番気になるところはココのシャフトに付けているシールの損傷。ゴムなのでヒビ割れしたり固くなって効果が無くなっていることがあります。ココの交換はキャブ全バラしとなるので簡単とは言えませんが特殊工具は必要ないので自宅でも十分に対応可能です。
分解図で見るところの8番のアイテムが相当な物。今はリベラで販売されていないので社外部品を見つけて新品を購入して下さい。ネオファクトリーやヤフオクなどでもたくさん売っています。このシールは左右についているので2個購入してください。
ここはチョーク機能を持つ場所ですが、この中にあるゴム部品がダメだと余計にガソリンを吸ってしまいます。なにをやってもガソリンが濃いままで薄くできない、なんて経験を持っている方はココかもしれません。
分解図でいうところの19番。ここも同じくリベラからはもう購入できません。いずれSUキャブも復活する日がくるであろう活動はおこっています。ただ、まだすぐの話ではないと思いますので、すべてが新品で購入できる日はしばらく先になりそうです。
当店のオススメなガスケットKITはこの熊本の方が出品している商品です。むしろ本家の部品よりもグレードが高くこだわりを持って開発された日本製品です。こちらの商品で何度もリビルトしているためイチオシとさせて頂きます。

上記のKITを買って頂くと自然と交換しなければならない部品がありますので、細かな説明も不必要かと思います。ネットで調べればあちこちでキャブレターの分解は見ることができますので、調べながらやってみてください。

ガスケット系以外で原因があるとすればいくつかあります。よくあるのがココの上下に動く「ピストンが引っかかってしまって動きが悪い」などです。ピストンを上に指で押し上げて話せば自然と下がってきますが、それができない状況であれば間違いありません。ピストンのキズが入っている部分をスポンジヤスリなどで削って表面を整えてあげればスムーズに動くようになると思います。

もし、頑張った結果調子が良くなってきたら、キャブレターの混合気を調整しなければなりません。これを俗にセッティングと申しますがヤリ方考え方は様々で、ココでは簡単なやり方を紹介します。

ココが薄くしたり濃くしたりできる調整スクリュー。エンジンを始動してからこのスクリューを回して一番回転数が高くなるところを見つけてみてください。たとえば、時計回りに回し始めて回せば回すほど回転数が低くなるなら反時計回りに回し始めます。徐々に回転数が上がってきてまた下がってしまったら反対に回す、この流れで一番頂点になるところで止めます。

これで基本はできあがりましたが、あくまでもアイドリング中の基本であって高回転時の調整まで完成しているわけではありません。SUキャブレターの簡単なところ?というか難しいところなのですが、高回転時の調整を単独でおこなうことができません。先ほど調整してくれたスクリュー一ヵ所で濃い薄いを調整します。そのほかできるとすればニードルという部品の交換です。

これがそのニードルですが、この棒のサイズによって濃い薄いを調整することができます。「低回転時にちょうど良くても高回転時に薄い」などもコレを交換して様子をうかがうことができます。様々な種類が売っているためどれがイイのかはたくさん試していくしかありませんが、きっといい答えが出ると思います。

薄いとか濃いとかを判断するにはプラグを焼け具合を見るのが一番です。ただ、ちょっと乗ったくらいで分かることではないので長いスパンで見続けていくものだと思ってください。30分程度走っただけで分かることでもないし、走る環境の変化で約具合は変わってしまいます。

ハジからハジまで真っ黒な状態は「濃い」。旧車においては濃い方がイイと言われますが、あまりにも濃いとプラグがすぐにダメになってしまうのでもう少し薄くしたいところです。
真っ黒ではないけどある程度黒いっていうくらいが旧車らしいかと思います。いいpいppいっぱいっいただし、前後のプラグが同じ結果になることは少ないので完璧を求めすぎると大変です。エンジン内部のコンディションの影響もありますので、必ずしもキャブレター調整だけでプラグの焼け具合をコントロールできるわけでもありません。

結論からすると、走ればイイわけなので疲れない程度に追求してみる、というレベルでメンテナンスしてあげましょう♪

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