こんばんは、オオガキです!
毎度のようにお話ししている気もしますが、とにかく最近は雨が多すぎて本当に困っています。。。「今月はいったい何回テスト走行ができたんだろう?」と思ってしまうほど、なかなか天候に恵まれず、整備も思うように進んでくれません。
旧車でありながら、さらにカスタムバイクでもある当店の車両は、ただ整備をして完成というわけではありません。実際に走らせてみて、調整して、また走って点検して……という作業を何度も繰り返しながら仕上げていく必要があります。そのため、雨でテスト走行ができないとなると「何もできない」と言っても言い過ぎではないくらい、仕事の進み具合に大きく影響してしまいます。
そんな雨続きの日々ではありますが、明後日あたりからは雨の日も少なくなりそうなので、ようやくテスト走行を進められそうで少しホッとしている本日です。晴れてくれたタイミングを逃さず、溜まっている車両を一台ずつ走らせながら、着実に進めてまいりたいと思います!
では本日は、鹿児島県のオーナー様よりお預かりいたしました「ショベルヘッド」をご紹介するところからスタートしたいと思います♪

製作当時から、新品部品をそのままキレイな状態で組み上げるのではなく、あえてエイジング加工を施し、長年乗り込まれてきたような「ヤレ感」を楽しめる一台として完成させていました。
そして、あれから10年以上。当時施したエイジング加工に、本物の年月による「リアルエイジング」が加わり、今となってはどこまでが加工で、どこからが本物の経年変化なのか分からないくらい、車体全体がイイ雰囲気へと進化しています♪
もちろん、もともとは新品部品を中心に製作している車両ですので、本物のヴィンテージパーツをたくさん使って製作する車両とは、また違った安心感があるところも大きな魅力です。本物のヴィンテージパーツだけで組み上げるスタイルも最高にカッコイイのですが、当然ながら古い部品であればあるほど、修理や調整などに時間を取られることも多くなります。そのメンテナンスにかかる時間や苦労まで含めて楽しめる方にとっては、それも旧車の醍醐味ではありますが、実際に付き合い続けていくとなるとなかなか大変なことでもあります。
その点、新品部品をベースにエイジング加工を施し、そこから実際に10年、20年と乗りながら本物のヤレ感を育てていくという楽しみ方も、とても魅力的だと思います。作った瞬間が完成ではなく、オーナー様と一緒に年月を重ねながら、さらにカッコ良くなっていく。このショベルグース様を見ていると、そんな楽しみ方も旧車カスタムの魅力のひとつだな〜っと、改めて感じさせていただきます♪


このジョッキーシフトがまた、とても特徴的なカスタムとなっていまして、なんと「明治時代のサーベル」を利用してシフトレバーを製作しています。サーベルの持ち手部分をそのまま活かしているのですが、これがまたとってもイイ質感なんです♪ 持ち手をじっくり見てみると細かな造形もカッコ良く、現代の新品部品ではなかなか表現できない独特の雰囲気があります。やっぱり昔の物って、本当にイイ味を出していますよね〜。長い年月を経て自然に生まれたキズや色合い、使い込まれた質感などは、狙って作ろうとしてもなかなか同じようにはなりません。
そんな歴史のあるアイテムをカスタムパーツとして取り入れることで、このショベルグース様が持っているエイジングされた雰囲気ともバッチリ馴染んでいます。実際に操作するたびに明治時代のサーベルを握ってシフトチェンジするという、なかなか他では味わえない仕様です♪

エボ以降のモデルに採用されている5速ミッションの場合、クラッチ操作をワイヤー引きでコネクションしなくてはならないため、どうしてもフットペダルの操作が少々重たくなりがちです。ノンロッカーStyleでは、足を離してしまえばクラッチがつながってしまいますので、この重さを足でコントロールしながら半クラッチを使う必要があります。慣れてしまえば問題なく操作できるようになりますが、乗り始めのうちは少々難しく感じるかもしれません。
ジョッキーシフトとフットクラッチの組み合わせは、現代のバイクとはまったく違った操作感がありますので、その「操っている感」もまたカスタムハーレーならではの楽しさだと思います♪

製作時には車体全体の雰囲気や周辺パーツの質感に合わせて、ピカピカの真鍮ではなくエイジング加工を施し、最初から自然に馴染むような仕上がりとしていました。そして製作から約2年が経過した現在では、当時のエイジング加工に本物の経年変化が加わり、さらにリアルな質感へと育っていました♪
真鍮は時間の経過とともに色合いや表情が変化していく素材ですので、こうして実際に使い続けることで少しずつ雰囲気が深まっていくところも魅力のひとつです。

ということで、本日は鹿児島県のオーナー様よりお預かりしておりますショベルグース様をご紹介させていただきました!
この一台は、車体の端から端まで「金属そのものを楽しむ」という要素が満点です。真鍮の経年変化、鉄のリアルなサビ、製作当時に施したエイジング加工、そして10年以上という年月を重ねたことで生まれた本物のヤレ感。それぞれが混ざり合い、今だからこその雰囲気に仕上がっています。遠くから車体全体を眺めていただくのももちろんですが、ぜひ近くに寄って、一点一点の部品を注意深く見ていただきたい一台です。細かなところまで見ていくと、時間の経過によって変化した部分や、製作当時からのこだわりをたくさん発見していただけると思います♪新品で完成した瞬間が一番カッコイイのではなく、乗り続けることでさらにカッコ良くなっていく。そんな楽しみ方ができるのも、このようなカスタムバイクならではの魅力ではないでしょうか。しばらくの間は当店にてお預かりしておりますので、ご来店の際にはぜひ実車をご覧になってみてください!
それでは本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。明日こそは晴れて、たっぷりテスト走行ができますように~(^^)/