現在取りかかっているプロジェクトは、ネック角度が28度というやや立ち気味のフレームが特徴です。一般的な30度に比べるとフロントエンドが高くなりやすく、結果として全体の車高が上がって見えてしまうという難点があります。

今回のコンセプトは「スリムで小柄なボバーStyle」。そのため、見た目のバランスを整えるにはフロントをしっかりと落とし込み、ロー&コンパクトなシルエットを作ることが重要でした。そこで今回は、スプリンガーフォークを約1インチ短縮する加工をおこなうことにしました。


すべてのレッグを詰めるのではなく、メインレッグはそのままにしてフロントレッグのみを切断・再溶接します。これによって、フォーク全体の動作バランスを大きく崩さずに、しっかりと車高を下げることができます。もちろん、このような改造をおこなうとスプリングの動きやロッカーアームの可動範囲がやや制限されるため、乗り心地は少し硬くなる傾向にあります。

ですが、安全性を損なうようなレベルではなく、あくまで見た目を優先したボバーらしい選択といえます。実際に作業していても、「あの頃よくやっていたなあ」と思い出がよみがえります。昔は年に何度もスプリンガーフォークをショート加工していましたが、最近ではこの手の作業も少なくなり、久しぶりに切断の火花を見ながら、なんとも懐かしい気持ちになりました。切断ラインを決めるときは、フォークの角度やタイヤのサイズ、フェンダーとのクリアランスなどを細かく計算し、わずか1インチの短縮でも全体のバランスが変わるため、慎重にマーキングしてから作業に入ります。ここは見た目以上に神経を使う部分です。乗り心地を少し犠牲にしてでも追い求めたこの「低く構えるスタイル」は、やはりチボバーづくりの原点ともいえる部分で重要なポイントです。


その車体はナックルエンジンを搭載していますが、マフラー製作も本日完成しました。当店では複数回にわたり製作してきましたが量産品ではなくワンオフのため時間はかかります。ストレートに終わるのではなく、ちょっとだけ外向きに出口をするのが良しと思っています!
さて、話は変わりますが、
健康を維持するためにはオススメな部品でありますオイルフィルターですが、チョッパーカスタムの際に取り外してしまうことが多いです。オイルフィルターはあった方が間違いなく良いと言えるアイテムですので、追加してあげるのもご検討ください!


エンジンの体調管理に役立つものは、なるべく付けて上げたいのは当たり前のことですが、そもそもカスタムをして不便になっていくこととどこか逆の発想でもある気がします。皆さんにとってのボーダーラインがどこにあるのか。ぜひご相談ください!