こんばんは、オオガキです!
本日の遠藤自動車は、とっても賑やかな一日となっておりました♪
9月は雨の日ばかりでしたので、久しぶりにたくさんのお客様とお話しする時間ができまして、バイク屋としてはとても満足な一日でした。やっぱりこれだけ天気が良いと、バイクに乗っている方も一気に増えるようですね~。
そして、旧車屋ならではなのかもしれませんが、レッカー搬送されてくる車両も増えてまいりました。。。もちろんトラブルは無いに越したことはありませんが、バイクがたくさん走り始める季節になったということでもあります。
いずれにしても、先月と比べれば活気あふれる毎日を過ごせそうで、今月はとても楽しみです。やっぱり週末は毎週こんなふうに賑やかであってほしいですね♪
ではでは、本日の工場を覗いてみましょう!
つい先日、仮組みを完了しましたパンチョッパー様ですが、いよいよ車体をバラバラにして、塗装やメッキなどの仕上げ工程へと進んでまいります。せっかく組み上げた車体を再びバラバラにしてしまうわけですが、これもフルカスタム車両を製作するうえでは欠かせない工程です。ただ分解すればいいというわけではなく、各部を再確認しながら、塗装前にしかできない作業や修正箇所が残っていないか、慎重に確認していきます。特に気を使うのがフレームです。オートバイを構成する部品の中でも、フレームは仕上げてしまってからの修正が最も難しい部品のひとつです。一般的にはエンジンの方が重要視されることが多いかもしれませんが、製作する側からすると、実はフレームの方が大変だったりします。塗装が完成してから溶接や加工が必要になってしまえば、せっかくの仕上げを台無しにしてしまうことになります。そのため、この段階でできる限りの確認を済ませておかなければなりません。
また、バラバラになった部品のほとんどは、この車体のためだけに製作した専用品です。それぞれの部品を塗装屋さんやメッキ屋さんなどへお渡しして、キレイになって戻ってくるのを待つわけですが、戻ってきたからといって安心できるわけではありません。実際に車体へ組み付けて、元通りの形になるまでは気が抜けないのです。万が一、仕上げの途中で損傷や不具合が発生してしまっていた場合には、大至急やり直しをお願いしなければならないこともあります。こういった部分も、ワンオフ製作の難しいところですね~。
そして、スプリンガーフォークも重要な部品のひとつです。チョッパーのシルエットを大きく左右する存在感の強い部品ですので、クロームメッキで仕上げるとなれば、細かな部分まで気になってしまいます。メッキは下地の状態が仕上がりに大きく影響しますので、できる限り美しく仕上がるように、表面の整形にも時間をかけていきます。せっかくピカピカにするなら、細部までキレイに仕上げたいところです♪
一方、エンジンやミッションについても、同時進行で分解を進めてまいります。こちらは外観をキレイにするだけでなく、内部のオーバーホールも行う予定です。ヴィンテージエンジンの場合、外から見ただけでは内部がどのような状態なのか、正確には判断できません。結局のところ、すべてをバラバラにして点検してみなければ、どこをどの程度修理する必要があるのか分からないのです。まずは一気に分解して、各部の状態を確認しながら修理内容を決めていきます。そして、ここでも旧車ならではの問題が発生することがあります。必要な補修部品がすでに廃番となっていたり、現在では簡単に手に入らない部品が見つかったりすることも珍しくありません。代替品で対応できる部分であればまだ良いのですが、そう簡単にはいかない場所もあります。そんな時には、使える部品を探し回ったり、現物を修理したり、場合によっては新たに製作することも検討しなければなりません。こればかりは分解してみないと分からない部分ですので、予定通りに進まないことも多々あります。
ちなみに、今回のパンヘッドエンジンに装着されているカムギアカバーは、なかなかお目にかかれない希少な存在です。1951年もしくは1952年頃のモデルにしか採用されていなかったとされる形状で、製造から70年以上が経過していることもあり、現存しているものは非常に少ないのではないかと思います。当店でもめったに見ることのできないレアな部品ですので、できることならこのまま使用したいところです。これからエンジンを分解して内部の状態を確認し、この貴重なカバーが引き続き使用できる状態なのか、細部までしっかりと点検してまいります。古い部品だからこそ大切に残していきたいものですが、走るためのオートバイですので、見た目だけで判断するわけにはいきません。
ヴィンテージハーレーの製作は、こういった予測できない作業との戦いでもあるわけです。そんな流れで、仮組みを終えたパンチョッパー様は、いよいよ次の工程へと進んでまいります。
ここまでくると、見た目にはすでにオートバイとして完成しているようにも見えますが、製作全体で考えれば、まだ40%程度といったところでしょうか。むしろ、ここからが本格的な製作工程と言ってもいいくらいです。もしも飾って楽しむだけのオートバイであれば、あと少しで完成と言えるのかもしれません。
しかし、当店で製作しているのは、実際にエンジンをかけて、公道を走って楽しんでいただくためのオートバイです。エンジンやミッションの状態、各部の組み付け精度、走行中の安全性など、まだまだ確認しなければならないことが山ほど残っております。キレイに仕上がった部品を再び組み上げ、エンジンに火を入れ、実際に走らせながら細かな調整を繰り返していく。そんな長い工程を経て、ようやく一台のチョッパーが完成します。完成した姿を見るのが今から楽しみではありますが、まだまだ先は長そうです♪
引き続き、じっくりと製作を進めてまいりたいと思います。ではでは、本日はこの辺で失礼いたします!