こんばんわオオガキです!
半袖でもちょうど良い日もあればジャケットが必要な日もあるしとても微妙日々が続いています。さすがにシングル60番オイルは卒業の時期ですが20w-50などの冬用オイルでも良い気がしてしまう季節でもあります。
では本日はエンジン組立やらの紹介です。
クランクケースを分解してバラバラになったショベルヘッドを組立している風景です。当然ですが分解しながら様々なところを確認して何をすべきか検討しながら進めていきます。 フライホイールといわれる中心部ですがこれが結構な重量でハーレーらしさを感じる部分のひとつのです。 クランクケースを組立てる時に確認しなければならないのはベアリングとベアリングの隙間を調整すること。隙間が無いといつの日かベアリングが損傷してしまうんです。 クランクケースは左右に分離されますがガスケットは使われていません。オイル漏れを防ぐためには液体ガスケットを併用して組立るしかありません。 ネジ山が弱そうなボルトは締めるときや緩めるときは要注意です。なんせ古いエンジンですのでネジ山がダメになっても不思議なことではないです。 外す予定のないボルトにはネジロック最強を添付しておきます。赤色が強いものなので使用にはご注意下さい。 オイルポンプを分解した時にはチェックバルブと呼ばれるエンジンオイルのコックみたいな装置の機能を確認します。ここがダメだとエンジン停止にもエンジン内へオイルが流れてしまいます。 エンジンはトルクかんりをしますので使うボルトをすべてスムーズに締め込めるかを点検しておいてから本組致します。 場所によっては内部へ貫通しているボルト穴があります。ここらから漏れちゃうのでネジ山にネジロック等を添付してネジ山の隙間を調整なくします オイルポンプはトルクは弱いものの精密機器。なるべくトルク管理をしてほしい部分です。 カムシャフトは純正のHカム。社外品が当たり前の現代ではレアな存在です。 エンジンのオイルラインとカムカバーのオイルラインは間違えていても組み付けできてしまう物なのです。だからこそ慎重に確認しなければなりません。 ギアを組み込んだ合わせワークがしっかりしていることを確認しておきましょう。組立が終わって始動させて調子が悪くなるとこの部分が正常なのか心配になるときがあります。 エンジンの中にはゴミはもちろんのことホコリもいれたくありません。袋をかぶせて重りをのせて突風対策。すぐに組み上げられないときはしっかりと防御しましょう。
シリンダーヘッドと呼ぶ重要な箇所。エンジンのオーバーホールなら大体ここを修理することが多いです。 バルブガイドが削れてガタガタになってしまうので交換している状態です。修理方法は様々でその都度考えるべきところです。 よくある修理のマフラー付け根部。ネジ山がダメになって欠けてしまうことは多々。溶接して再度ネジ山を作るしかありません。エンジンはネジ山との戦いにもなります。
エンジンのオーバーホールは色々なやり方考え方がありますので正解は無いと思いますし、10万円から100万円も開きのある修理です。予算が多ければ多いほど確実な物になってくれることは確かだと思いますが、必ず多くの修理が必要な訳でもありません。どこまでどのようにするべきかはオーナー様の乗り方次第であるわけです。
個人的にはとにかくボロボロのエンジンがどこまで頑張ってくれるのか?を追及していく方が興味深いです。アメリカの大陸を走るエンジンですので、細かなことを気にしなければタフな存在であることは間違いないと思っています。
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