お客様からご依頼頂きまして完成となったカスタムペイントです。ガソリンタンクは俗称ピーナッツタンクと呼ばれ当店で一番使用率が高いアイテムです。柄が入るだけでとても印象が変わりました。 真上から見れば真っ黒なタンクかもしれませんが、大きく描かれた羽デザインが湾曲しているため、あらゆる角度からデザインが楽しめます。 ゴールドリーフを大きく使って羽を描き影も作り絵に深みを出しています。ゴールドリーフの良さが強く出ていると思いますが、なかなか贅沢な大きさで使用しているため、ペイントも慎重になります。 シンボルマークであるハーレーのバー&シールドLOGOもゴールドリーフです。外回りのとても細いラインを作るのはとても大変そうに見えます。さすが、Gクラシック赤坂氏の作品と思うばかりです。 続いて、エングレービングの作品も新しく納品となりましたが、これもまた芸術品として眺めていられます。バイクに付けていなくてもどこかに飾っておきたい気もします。家のどこかにスポットライトみたいに使ってもイイですよね。 オイルポンプも完成しました。彫り込んだ部分には黒塗装をほどこしてコントラストを楽しみます。ホットロッドカスタムショーに展示いたしましたショベルヘッド様にこれから取付いたします。 納車前整備のSHOVELボバー様は、ただいまエンジン分解点検中です。調子はすこぶる良かったのですが、オイル漏れがなかなか激しくなってしまっていたので、ガスケット交換ついでの治療開始です。 腰上と呼ばれるココまではSETメニューみたいな感じです。どうせ開けるならココまでは分解しましょう、という境界となります。状態はイイのですが、せっかく分解したのでガスケット以外にも交換すべき点があるかどうか確認します。 今時点で0.040inオーバーサイズのピストンが付いていました。このままでも問題があるわけではありませんが、念のためさらに大きなサイズのピストンに入れ替えるため、ボーリング加工をおこないます。 シリンダーヘッドはプラグを取り付けるネジ山が損傷していたため、ネジ山の修理をおこないます。程度にもよりますが、一番イージーな修理方法でOKだったのでサクッといきます。 プラグって何度も取り外しすることになるので、ネジ山がダメになることは日常的です。修理することになる個体がとても多いので珍しい修理ではありません。その時状況を見て修理方法は練ります。 ヘリサートやリコイルと呼ばれる部品ですが、ステンレス製のコイル状になっているこの部品をネジ山に取り付けることで、補強を行うようなイメージで修理します。ステンレス製のネジ山となるので、たしかに損傷しにくくなると感じています。 専用のネジ山を作るタップがありますので、コレを使ってリコイルパケットを挿入するための下準備をします。このネジ山製作がシッカリできていればパケットを挿入することは簡単です。 ハンドルカスタムも御依頼頂いておりましたので、同時進行で交換させていただいております。使用しているハンドルは当店のオリジナルでナロープルバックと呼んでいるハンドルです。 真横の姿はこんな感じです。小さくカスタムしている車両には似合うと思います。ご興味のある方がいらっしゃいましたらご相談ください。在庫に余裕がある時は部品単体でも販売させて頂きます。 このハンドルを付ける時にはハンドルポストを加える幅が狭くないと使用できません。しかもこの幅はかなり狭いため純正車両には取付できないと思います。 スプリンガーフォークの場合は、このトップティーと呼ぶ部品を交換することで対応できるようになります。類似した商品はナセルさんやネオファクトリーさんで販売されていますので、WEBサイトをご覧になってみて下さい。
では、また明日~♪