こんばんわオオガキです!
本日は、今回製作させていただいたシートについて、少し詳しくご紹介していきたいと思います。


今回のシートは、本革のキャメル系レザーを使用して製作いたしました。手に取った瞬間から分かるしっとりとした質感と自然な艶感。この“テカりすぎない上質な光り方”がとても良く、いわゆる既製品とは一線を画す雰囲気に仕上がっています。色味についてもかなりこだわりまして、明るすぎず暗すぎず、絶妙なキャメルトーンをチョイス。ネイビーのタンクやブラックのフレームとの相性も良く、クラシカルで落ち着いた雰囲気の中に、しっかりとした存在感を出してくれています。
ステッチはレザーに合わせて茶系で統一。あえてコントラストを強く出すのではなく、全体の雰囲気を崩さないように自然に馴染ませる方向で仕上げています。こういった細かい部分の色合わせひとつで、完成度は大きく変わってきますので、地味ではありますが非常に重要なポイントです。

形状については、シンプルなソロシートスタイルですが、乗り心地と見た目のバランスを意識してボリューム感を調整。過度に厚くせず、それでいてしっかりと座れる絶妙なラインを狙っています。タックロールの入り方も強すぎず弱すぎずで、クラシカルな雰囲気を崩さない仕上がりです。

そして今回は、ピリオンシートもワンオフにて製作させていただきました。メインシートとの一体感を大切に、サイズ感・厚み・ステッチのピッチまでしっかりと揃えています。既製品のピリオンシートをそのまま合わせると、どうしても“後付け感”が出てしまいがちですが、今回は最初からセットでデザインしているため、非常にまとまりのあるリアまわりになっています。
黒や白のシートであれば、既製品でもある程度選択肢がありますが、このようなキャメル系のカラーや中間色になってくると、一気に選べる幅が狭くなります。色味・質感・形状まで理想通りのものを探そうとすると、なかなか見つからないのが現実です。だからこそ、こういった部分はワンオフでしっかりと作り込むことで、車両全体の完成度を一段引き上げることができます。
さらに本革ならではの魅力として、これからの経年変化も楽しみのひとつ。使い込むことで艶が増し、色味も少しずつ深くなっていきます。オーナー様の乗り方や環境によって表情が変わっていくため、まさに“その人だけのシート”に育っていく感覚です。新品の状態ももちろん良いのですが、数年後にどんな雰囲気になっているのかを想像するのもまた楽しいポイントですね。


シートは車両の中でも視覚的な面積が大きく、乗ったときの満足度にも直結する非常に重要なパーツです。だからこそ、こういった細部へのこだわりが最終的な仕上がりを大きく左右します。今回も非常に良い仕上がりとなりましたので、これから乗り込まれていく中での変化もぜひ楽しんでいただければと思います。

お次は、納車目前に迫っておりますショベルグースボバー様の、細かなアイテムを少しだけご紹介させていただきます。

今回久々に装着させていただいたのが、こちらのキャブカバー。フォーク製のアイテムでして、個人的にも昔からよくおすすめさせていただいているパーツのひとつです。一般的なエアクリーナーとは違い、内部にしっかりとしたフィルター機能があるタイプではありませんので、その点に関しては多少のデメリットがあるのも事実ではあります。ただ、その分このコンパクトさとシンプルな構造が生み出す雰囲気は、やはり独特の魅力があります。キャブレター全体を覆い隠してしまうことがなく、しっかりとエンジンの存在感を見せてくれるのがポイント。ショベルの持つメカニカルな雰囲気や、各部の造形美を損なわずに引き立ててくれる、とてもバランスの良いアイテムです。

今回の車両のように、真鍮パーツを随所に取り入れた仕様との相性も良く、ポリッシュされた金属の質感とブラックアウトされたマフラーとのコントラストの中で、ちょうど良いアクセントになっています。またサイズ感も非常にコンパクトですので、主張しすぎず、それでいてしっかりと“雰囲気を作る”という意味では、かなり優秀なパーツだと改めて感じました。こういった一つ一つのパーツ選びの積み重ねで、最終的な車両の完成度や世界観が決まっていくと思います。
納車もいよいよ目前となりまして、最終のチェックと細かな調整を進めている段階です。仕上がりとしては非常に良い状態になっておりますので、オーナー様にお渡しできる瞬間がとても楽しみです。また全体の完成した姿も改めてご紹介できればと思います。
それでは本日はこの辺で。